2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

温暖化でどうなる発泡ワイン

やや天候不順気味ではあるが、初夏の陽光が眩しい季節。こんな時期は少し冷やした発泡ワインなどいただくのが楽しいかも、と思いながら『ル・フィガロ』紙を見ていると、さすがは本場、5月13日付でワインと環境問題の関連について書かれている(Le réchauffe…

新美術館にロレーヌの期待は熱く

フランスのいわゆる三大美術館のうち、現代芸術部門の収蔵、展示を担うポンピドゥ・センター。その分館がロレーヌ地域圏にできたという報道は日本の新聞にも出ていた(と思ったら、印象派を特集している雑誌『カーサ ブルータス』6月号にも書かれていた)が…

国立図書館蔵書デジタル化の今、これから

近頃は電子書籍だケータイ読書だなどといろいろかまびすしいが、主として米国発の書籍デジタル化の潮流は、読書をめぐる環境に相当の影響を与えずにはおかないだろう。最近の動きは大きく分けて、新しく刊行される「出版物」がデジタルの形を取っている場合…

外食の税引き下げ、効果は今一つ

昨年7月1日に外食に関する付加価値税の税率が引き下げられたことについては以前このブログに書いた(2009年7月12日)。外食産業の経営者団体と政府により昨年4月に官民協定が締結され、付加価値税をそれまでの19.6%から5.5%に引き下げるとともに、外食産業側…

麦価暴落で農民デモ

EUが推進する農業自由化がもたらしている困難については、以前スイスの乳業事情として触れたことがある(当ブログ2月13日)が、今回は小麦。麦価低迷により生活が成り立たないとして、パリとブリュッセルで小麦農家による同日デモが敢行された。4月28日付…

「経済発展は大企業が頼り」

近年の金融危機のあおりを受けて各国で槍玉に挙がったのが、金融業界はじめ大企業全般で見られる幹部の高額給与。フランスでも事情は同じで、一部に規制がかけられたりしているが、それでなくても大企業は一般に批判的な目で見られがちだ。これに対し4月15日…

王立美術館の古典絵画に偽物疑惑か

ブリュッセルの高台、王宮のすぐそばにあるベルギー王立美術館は、ブリューゲルをはじめとするフランドル古典絵画と、アンソール、マグリット、デルヴォーなどの現代絵画それぞれの豊富なコレクションで知られる。ルーベンスの弟子で、主に肖像画家として17…