2012-05-01から1ヶ月間の記事一覧

教会は生き残れるか、それが問題だ

カルヴァンゆかりの地ジュネーブを擁するスイスはプロテスタントの国となんとなく思い込んでいたけれど、国勢調査によればカトリックとプロテスタント(改革派)の比率はほぼ半々で、むしろカトリックの方が多いらしい。それでも改革派教会がスイス社会で占…

海洋環境保全の重要性と難しさを痛感

フランス、そしてベルギーは長い距離にわたる海岸部を抱えていることもあり、当ブログでは海や沿岸地域の環境問題について何回か取り上げてきた。特に昨夏、ブルターニュの海でアオサが大量発生したという報道(2011年7月27日付当ブログ)は、この地域での海…

南仏の気候温暖化と農牧業への影響

近年は猛暑の報道をしばしば見かけるフランス。パリではこれまで意外に少なかった「冷房完備」のホテルやレストランがようやく増えてきたが、暑過ぎる夏が度重なるようになってきたのがその主な要因だろう。ニースなど、これまでは年間を通じて安定した気候…

領事サービスの再編めぐり議論

在外公館(大使館、総領事館)の設置・配置は、各国にとって今や悩ましい課題。原則論で言えば、外交関係が密な国(あるいは将来的に密な外交関係を築く必要がある国)には大使館を、また在外市民が多く住む都市には総領事館をもれなく設置していけば、外交…

大統領選出をめぐる多様な見方

オランド新大統領誕生以降、日本の新聞にも多くの解説・分析記事が掲載されたが、その多くは、社会党政権下で想定される緊縮財政を緩和する方向性を持つ政策が、ユーロ経済、ひいては日本を含む世界経済に悪影響を与えるのではないかという点を特に強調した…

高級時計業界の好調ぶりを報告

スイスの時計産業については、当ブログでもこれまで何回か触れてきているところ。やはり当国にとって特徴的な業界だけに、注目すべき話題も多いのだ。しかもこの不況下、高級時計の分野は業績好調というのだから凄い話ではある(格差社会の反映かもしれない…

国立管弦楽団、新たな音楽監督を迎えて

オーケストラは指揮者や音楽監督が交代することでその表情ががらっと変わることがある。色合いの異なるコンダクターの下で演奏活動を積むことにより、楽団そのものの深みが増すという要素もあって、だからこそ新しい指揮者の登場には、聴衆や愛好家から幅広…

大手銀行は預金増目指しあの手この手

ギリシャなどの南欧諸国における国債危機に端を発するヨーロッパの銀行不安は、現在は一応小康状態にあると考えられるけれど、各銀行においてなお注意深い対応を必要とすることに変わりはない。そうした中で注目を集めているのが個人預金の動向。正直なとこ…

ブリュッセル・ジャズ・オーケストラ、NYブルーノートに見参

1993年の設立以来、年々地歩を築き、現在では世界でも一流のビッグバンドの1つと言われるようになったブリュッセル・ジャズ・オーケストラ(BJO)。最近では、アカデミー賞5部門受賞の仏映画「アーティスト」の音楽を、ブリュッセル・フィルハーモニー管弦楽…