2011-05-01から1ヶ月間の記事一覧

ミッテラン元大統領の日常的な食生活とは

今年はミッテラン社会党政権が誕生して30年という記念の年にあたるため、フランスの各メディアにはミッテラン元大統領を回顧する企画が多数登場している。もちろんその中身は、現在の政治状況と比較しつつ30年という歴史の流れを論じるものから、かなり軽め…

並木道、伐採しつつ管理する

日本でもヨーロッパでも、道を行き交う人々の心をそれとなく和ませてくれるのが並木の存在。ついこの間の東京を振り返れば、桜並木が続く通りを車で走ったり、自転車で通り抜けたりする時の気分は、春の訪れをいっぱいに感じさせる、年に一度の喜びに満ちた…

ビアレストランの親父、手作りレシピ集出版

ブリュッセルのカフェでビールが売りというのは当たり前過ぎるけれど、レストランでビールを使った料理を徹底して売り物にしているところはほとんどないらしい。下町のマロール地区、ルナール通りにあるその名も「レストビエール」はまさにそういう店。日本…

「イヴ・サンローラン」

最近当ブログで取り上げた(2011年5月7日)井上隆一郎『パリのファッション・ビジネス』で、イヴ・サンローランは、1950年代後半にディオール店の新進クチュリエとして世に出てやがて独立、プレタポルテに進出しつつアクセサリー・靴などのデザインにも手を…

右派文化人、メディアに席巻?

日本のテレビで討論というかトークショーというか、まあ「朝まで生テレビ!」あたりが典型なのだろうが、いろいろな立場の文化人やタレントを集めて議論させる番組(多少娯楽色が強いものも含む)が定着して久しい。フランスでも事情は似たようなものらしく…

外科医が医療制度改革を批判

医療費の全般的高騰、少子高齢化の進展によって増加する高齢者医療費、社会保障財政の悪化など、医療経済をめぐる問題は日本で深刻に受け止められるようになって久しいが、かといってその抜本的な対策が見出せないだけに悩みは深いところ。程度の差こそあれ…

ブリティッシュスクール生徒が療養所を訪問

コミュニティの生活や文化を豊かにしていくためには、そこで過ごす時間の長い子どもや若者、またお年寄りによる地域との関わりが大きな意味を持つ。まして、コミュニティの中で両者が交流していくことができれば、それはまたとない豊かな場になるのではない…

カルフール、新型店舗を大規模展開へ

2000年の幕張店を皮切りに首都圏・関西圏に進出したもののさほどの成功を収められず、2010年には日本での店舗が全面消滅してしまった、フランスを代表する大規模小売企業カルフール。広大なフロアに食料品から衣料品、家庭用品、オーディオ、書籍まであらゆ…

『パリのファッション・ビジネス』

井上隆一郎『パリのファッション・ビジネス』(筑摩書房、1988、版元品切)読了。井上隆一郎氏は日本貿易振興会(ジェトロ)に勤務して主に調査畑を担当、その後桜美林大学教授を歴任している。本書は井上氏がジェトロのパリ駐在員だった1971年から75年にか…

パリ市役所で印象派などの無料展覧会

19世紀半ば以降、当時のセーヌ県知事であったオスマンが推し進めたパリ改造計画は、並行して生じていた都市環境の近代化とも相まって、現在の市街地の景観を決定づけるものとなった。そしてその後、台頭しつつあった印象派の画家たちがこの景観を題材にする…

理事長に聞くベルギー国立管弦楽団

美術館や博物館めぐりと並んで、コンサートに足を運ぶというのも、ヨーロッパ滞在者の文化系の楽しみの一種。なかでもクラシックはさすが本場という印象が強い。ベルギー国立管弦楽団(OMB)はその名に恥じることのない同国の代表的なオーケストラの一つだが…