2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

フェデラー、全仏決勝戦を終えて

月日が過ぎるのは早く(というか、当方がアクチュアリテを消化してブログにするのが遅いだけ)、テニスの世界はもはやウィンブルドンの喧噪一色に包まれている。しかしここはフランス関連ブログなので、少し前の全仏オープンから話題を拾ってみたい。どんな…

映画電子化計画は順調に進むのか

各種の資料やメディア媒体をデジタル化して保存しようという動きは世界中で引きも切らない。映画もそうしたメディアの一つで、特にフィルムが保存状態によって劣化しがちであることから、電子化のニーズがかなり認識されている分野と言えるのではないか。6月…

「午後は全部体育」、中高で拡大展開中

フランスの学校(初等・中等教育)は一般的に言って、休日こそ多いものの1日当たりの授業時間は長いと言われる。また一つの特徴として挙げられるのが、特に中等教育において体育のウェイトが比較的小さいこと。コレージュ(中学校)で週3時間、リセ(高校)…

これでいいのか?実効性なき速度制限

西ヨーロッパ諸国では、特に中心市街地について自動車の速度制限が厳しく設定されているケースが多い。ドイツでは指定された市街地での速度は大分前から30キロ上限と決められているし、フランスでも交通事故死の減少を目指して、従来50キロだった街路の制限…

学生の保健事情に重大危機

「国民皆保険」という原則が確立しているにせよ、労働環境、ひいては家計事情が全般的に悪化してくると、結局は問題をはらむようになるのが健康保険。日本では非正規雇用者を中心に、国民健康保険未加入に伴う問題が多々生じつつある。フランスでも程度の差…

「上天気」の春を過ごして

6月に入るといよいよ夏の始まり。最近、日本での3月から5月にかけての日々は、妙に寒かったり逆に暑かったり極端な気候の日が多く、本当に春らしい陽気というのはかなり少ないのではと感じるのだが、気のせいだろうか。ヨーロッパは冬が厳しい分、春への期待…

地方証券取引に将来ありや

中小企業金融は政策的にしばしば問題になる領域の一つで、放っておくと対応が置き去りにされる傾向も見られるだけに注意が必要。一般論として言えるのは、間接金融(銀行融資)と直接金融(証券発行による資金調達)のバランスをうまく取るのが大事というこ…

リストのオルガン曲を味わう

バッハ以前から現代音楽まで、オルガン曲は色々それなりに聴いてきたつもりだったが、フランツ・リストのものというとちょっと記憶にない。しかし、「ピアノの魔術師」として知られるリストは、確かにオルガン向けの作品も残しており、そのうちのいくつかは…

水力発電は未来を拓くか

日本でも報道されているように、スイスでは2034年までに原子力発電所の稼働を全面的に停止するという政府決定が下された。しかしこの決定は、現在発電量の40%を原子力に依存している同国にとっては、相当高いハードル。こうした中で俄然注目を集めているのが…

街のサンドイッチを徹底比較調査

このところフランスやベルギーなどヨーロッパ諸国では、インフレ、特に食料品などの生活必需品の価格高騰がかなり問題になっているようで、メディアでもいろいろと話題になっている。5月11日付のベルギー『ル・ソワール』紙もインフレ問題も大きく取り上げて…