2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

世界一周100日間クルーズへようこそ

豪華客船の旅とは、お金と時間を共に豊かに享受できる人々のみに許される憧れの日々。ましてそれが世界一周となると、豊かさここに極まるという感じがする。地球をなんらかのルートで一回りする海洋ツアーにはいくつかの種類があるようだが、12月29日付の『…

政治の老齢化は重大問題か

政界の高齢化問題は、多くの国(特にいわゆる先進国)で潜在しており、何かの折に思い出したように論じられるテーマの一つ。日本では最近、政治にいろいろ新しい風も吹き始めているようだが、どうもフランスはいまだにこの問題が顕著で、さらに高齢化傾向が…

ビールの一斉値上げはカルテル?

ベルギービールについては当ブログでも何回か取り上げているが、とにかく小さな国にあれだけのビールの種類があることは本当に楽しいことだと思う。さらに、比較的安価でいろいろ味わえるのも魅力の一つ。ただここでも他に違わず、価格上昇という流れは止め…

「さかな税」廃止、そのいきさつと影響

当ブログでも先日書籍に関して紹介した(1月14日付)ように、昨年から今年にかけて、フランスは付加価値税を中心とする税制の改訂が多岐にわたって実施されているわけだが、軒並み「引き上げ」「税率アップ」といった話が並ぶなか、例外をなしているのが海産…

廃棄物処理の先進企業の活躍ぶり

産業、生活といったその由来に関わらず、廃棄物の適切な処理と資源循環(再生可能性の追求、リサイクル)は、現代社会においてはどこでも重要な課題となっている。廃棄物がただ厄介者あつかいされ、どこかに捨て置かれるというのでなく、上手に手を加えるこ…

子どもとお金の関係について考える

子どもを持つ親にとって、いつの時期、またどのような形で、子どもがお金に触れる機会をつくるかということは、かなり悩ましく切実なテーマなのではないか。いずれは自ら働き給料を得て、生活を成り立たせる時期が来るわけだが、子ども、青少年にお金の意味…

リールに開店した英国菓子店が人気集める

ヨーロッパを巡ると、あれだけ狭い地域の中でさまざまな文化的特徴(文学や音楽などから、衣食住、ライフスタイル、人々の感受性まで)がいまだに息づいていることにいつも驚きを覚える。特にフランスなどの大陸ヨーロッパとイギリスとでは、今でこそ海底ト…

英米チェーン店のパリ進出にも明暗あり

11月24日の当ブログで紹介した、英国高級小売店マークス&スペンサー(M&S)のパリ再出店は、今のところ快調な滑り出しといった趣だが、2011年はM&Sの他にも、シャンゼリゼ大通りへの英米系高級チェーンの出店が目立った年だった。外国からの大規模店舗の新…

富裕な小国でも経済社会政策の改革に本腰

ベルギーの南東方にある、人口約50万人の小国ルクセンブルク。税制優遇措置等を活用して金融業を発達させ、この分野での優位を基礎として豊かな市民生活を築いてきた。またベネルクス3国の一角としてEU統合に熱心であり、自国内に欧州司法裁判所を置くなど、…

欧州経済危機の分析本、続々刊行

米リーマン・ショックとそれに続く金融危機の衝撃が充分収まらないままに、ギリシャ問題を発端とするユーロ危機に直面している世界、とりわけヨーロッパ。こうした状況は財政等を通じて人々の生活にも大きな影響を及ぼしており、失業の増加、あるいは増税な…

海岸部の災害緩和に向け大規模防御工事を実施中

国土の約4分の1の標高が海面より低く、恒常的な排水によって維持されている土地であるため、とりわけ気候温暖化、特にそれに基づく水面上昇に深い関心と憂慮の念を持っていると言われるオランダ。そして隣国であるベルギーも、オランダほど平らというわけで…

書籍の付加価値税引き上げ、影響は甚大

最近の日本政治の大きなトピックの一つは消費税の引き上げ。税と社会保障の一体改革というフレーズが流行っているが、庶民レベルで見ればやはり自分たちの負担の増大、とりわけ生活全般に影響してくる消費税率の上昇に注目が集まってくる。そうしたなかで、…

歩行者事故減少目指し取り締まり強化

パリでの運転マナーの悪さについては今回の旅行で改めて痛感したので、当ブログの日記(12月30日付)にも少し書いておいた。当方はタクシーに乗っていて他の車の乱暴な運転ぶりを目にすることが多かったわけだが、ともかく車間に無理に割り込む、交差点に突…

スポーツイベントにも地政学的分析が必要

2020年のオリンピック夏季大会の開催地に、東京が2016年に続いての立候補を表明してから約半年が経った。都民や国民にもいろいろな思いがある中で、来年9月のIOC総会に向け招致活動は盛り上がっていくことと想定されるが、そもそも世界的なスポーツイベント…

賭けに敗れたある借家人のはなし

住む場所を借りる際の「審査」なるものは、なぜ面倒なのだろう。年収や勤務先から、保証人がどういう人物なのかまで、詳しく問い質される。一度借家人になってしまうとそれなりの権利が発生するからという理由は容易に思いつくけれど、審査の過程できまりが…

ディスカウンター急速進出で流通競争激化

日本でも最近では、ひたすら低価格に重点を置く小売店「ハードディスカウンター」という概念がゆるやかに、しかし着実に定着しつつあるようだが、諸外国の状況は場合によっては熾烈を極めているようだ。スイスではこれまでの2大スーパーチェーンに対抗する形…