2012-07-01から1ヶ月間の記事一覧

企業メセナでヴェルサイユ宮殿の噴水を修復

17世紀以来、バロック様式の豪華な宮殿と、広大で均整のとれた800ヘクタールもの庭園で、他の追随を許さない存在であり続けているヴェルサイユ。そして意外というか当然というべきか、その維持管理に必要とされる膨大な費用の相当部分は、篤志家や大企業によ…

4つの炭鉱群を世界遺産に登録

世界遺産への登録は、その対象を有する地域に誇りの意識を持たせるばかりでなく、最近では観光面での効果も明らかになっている(観光客の増加が遺産の劣化をもたらすという皮肉な現象もあるが)だけに、どの国や地域でも推薦活動には力が入っている。そんな…

ラ・ヴィレットに建設の商業複合施設は成功するか

パリ19区のラ・ヴィレットと言えば、広大な公園の中に科学産業博物館、音楽博物館、オムニマックスのドームシアター(ジェオード)、ポピュラー音楽向けのコンサート施設(ゼニット)などを備えた、市内を代表する再開発地域の一つ。既に大方の知名度も高く…

スウォッチ社の世代交代、経営への影響いかん

低価格品から高級品まで、多彩な時計のブランドを手中に収め、同業界の企業グループの世界売上げランキングでトップの座を確保しているスイスのスウォッチ・グループについては、すでに5月12日の当ブログでも若干取り上げた。このグループが世界の時計産業に…

建築士の手になる住宅を一般公開

自分の家を持ちたいと思った時に、建築士に依頼するという人は日本でもさほど多くないのではないかと思う。プロフェッショナルな知識と技術を活かしてもらえる分、経費も高くついてしまうのではという心配がつきまといがちだ。こうした懸念はフランスの場合…

ワイン投資ファンドは堅実か、それとも邪道か

愛飲家と名乗るほどではないにしても、時にはワインを味わい、その美味しさに感動することもある身としては、そこそこの値段で適度に楽しめるワインと付き合っていければ充分というのが正直な気持ちではある。ただ世の中にはそれだけで満足できない人たちが…

コニャックの販売堅調、明日への展望は

レミー・マルタンと言えば、おそらくヘネシーを超えて、コニャック(フランスのコニャック地方で作られるブランデー)の代表格と言える銘柄。一方コアントローはオレンジの香りのするリキュール(ホワイトキュラソーの一種)だが、こちらの知名度は若干低い…

テレビCM効果に広告主が疑念表明

ヨーロッパの多くの国で日本との違いを感じる点の一つは、公共放送であるはずのテレビのチャンネルでもコマーシャルが流れること。このことの適否や是非についてたまに議論が再燃することもあるが(最近のフランスなど)、基本的には民間放送と公共放送とを…

新政権、コールセンター国外流出に待った?

コールセンターの外国流出(オフショアリング)に起因するフランスの雇用減少問題については、1年半ほど前に当ブログでも取り上げた(2010年11月20日付)が、やはりそれ以後も問題は解決しないどころか、より深刻化しているようだ。歴代の担当大臣もこの事態…

バーゼルアート見本市に集うセレブたち

現代美術というのは当方正直なところよく分からなくて、ポンピドゥー・センターに行っても観覧時間がルーヴルやオルセーにはるか及ばないというところがある。それでも現代に胎動する芸術として貴重かつ重要であるのは確かだし、結果としてそれに高い値がつ…