2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

エアフラKLM、新たな経営方針のオモテとウラ

2004年にエールフランスとKLMオランダ航空が共同経営を開始してから、既に7年が経過した。同じヨーロッパのナショナルフラッグとはいえ、カラーが似ているとは言いきれない2社が統合してどうなるのかと思っていたが、さしあたりスケールメリットを活かして、…

ラルース辞典、改訂新版を分析

外国語学習者にとって、母語との対訳形式でない辞書が使えるようになることは憧れでもあり、また中上級になるとそうした辞書を使うように指導されることも多い。フランス語で言えば「プティ・ラルース」と「プティ・ロベール」両仏仏辞典あたりがそうした辞…

ブルターニュで今年もアオサが大量発生

夏だ、ビーチだ、海水浴だ!と、今年に限っては鉄道会社のCM的なイメージも日本ではそれほど流行らないような気がするが、これだけ暑ければやはり海辺に行く人が多くなる。ただ一方、海水の温度が上がってくるとしばしば発生するのが、赤潮やらアオサ(緑潮…

子どもの「出戻り」、親はどう対処するのか

フランスでは夫婦関係を基軸にした家族構成が基本であるために、子どもは早期に親元を離れて独立する傾向が強いというのが、これまではほぼ定説だった。しかし最近はかなり状況が異なるようで、18歳で独立するのが普通だった親世代と違い、主として経済的な…

ラジオのライバル2局が夏季編成でしのぎ削る

以前にもここで似たようなことを書いたかもしれないが、フランスやベルギーなどでは夏になると、テレビやラジオの通常番組はかなりの部分が夏休みに入る(夏前にいったん終了して、継続番組は秋から復活するといった方が正確かもしれない)。司会者や主な出…

欧州委員会委員の休日と夏休み

22歳でサヴォワ県議会議員、27歳で国民議会議員に就任。ドゴール派の有力政治家として環境相(1993〜95年)、外相(2004〜05年)等を歴任し、現在は域内市場・サービス担当欧州委員会委員の要職にあるミシェル・バルニエ氏、60歳。多忙な日々を送る彼だが、…

「ちいさな哲学者たち」

なんとはなしに当ブログへのアクセス記録を調べていたら、今年1月16日付日記へのアクセスが増えていることを発見。この日のブログで取り上げたフランス映画「ほんのはじめて」が「ちいさな哲学者たち」という題で日本上映されるということで、興味を持った人…

ワロン地域の工業活性化進む、されど

7月3日の当ブログでベルギーの雇用情勢について扱った際、同国内の工業投資は案外活発で、必ずしも工業全般が下り坂という状況にはないという説明をしたので、今回はその続きの報告ということになるかもしれない。一般的に、ベルギー国内での鉱工業の趨勢と…

そうだ、ヴァカンス中だけ、誰かに貸そう。

このブログで時々取り上げているパリ発行の日本語フリーペーパー『OVNI』には、多くの三行広告が掲載されているが、しばしば見かけるのが「アパート貸します」又は「借りたい」といったお知らせ。日本人コミュニティの中で効率よく部屋の貸し借りができれば…

王宮前の公園にあるべき品格を

ブリュッセルの中心市街、その高台に位置し、周囲を王宮、連邦議会、アメリカ大使館、ブリュッセル首都圏地域首相府、フランス語共同体議会等に囲まれたブリュッセル公園。1775年設置という200年余の伝統と、王宮前というパリのチュイルリー公園に匹敵するよ…

桃の生育と収穫が絶好調

ベルギーやフランスなど、西ヨーロッパの今春の好天ぶりについては先日当ブログ(6月15日付)に書いたが、フランスではもはや「上天気」などという範疇は通り越していて、むしろ土地の乾燥や干ばつ、それに基づく農業への被害が憂慮される事態になっている。…

雇用をめぐるウソ・ホント

雇用はしばしば人生の重大事であるだけに、多くの情報が飛び交い、就職や職業をめぐる統計は人々の注目を集める。ベルギーもまさにそのような状況にあるが、とりわけ経済危機が叫ばれる昨今は、過度に悲観的であったり、一見本当らしく思えても事実とはかな…

人気漫画家、25年ぶり舞台主演

フランス語圏版の漫画「バンド・デシネ」を数多く生み出している国(「タンタン」がその代表格)として知られるベルギー。そのベルギーの著名マンガ家の一人フィリップ・ゲリュック氏は、ミシェル・ドリュッケール氏やローラン・ルキエ氏が司会を務めるテレ…