2011-03-01から1ヶ月間の記事一覧

非正規雇用ばかりが増える時代の困難

ごく最近のフランスの景気は、個人消費の多少の回復、また生産活動の活性化などによって、多少とはいえど持ち直している由。さてそこで、こうした動向に伴う雇用の状況はどうなっているのか。3月11日付の経済紙『ラ・トリビューン』では、パリ商工会議所(CC…

日本での被災、その時あなたは

本ブログの展開上、多少のタイムラグが生じるのはいつものことだが、この時期、全く地震のことを取り上げないわけにもいくまい。3月12日付『ル・パリジャン』紙は、東北地方太平洋沖地震の発生からほぼ24時間後(時差の関係で)までに集められた情報を基にし…

風力発電所の立地計画、地元は複雑

地球温暖化等、エネルギー問題の全面的再考が問われている現在、再生可能エネルギーの一つとして大いに注目されている風力発電。ただ一方で、発電所の近隣に騒音や低周波公害をもたらすことも次第に知られつつある。日本より取組みが先進的と言われるヨーロ…

ラジオで人気集める歴史番組

日本に比べてフランスではラジオが一般によく聞かれているということは以前にも書いた(2009年8月1日)。公共放送「ラジオ・フランス」の各チャンネルと多くの民間放送局が聴取率を競い合っているが、人気のあるジャンルの一つとして定評のあるのが歴史。2月…

警察官ストライキと市民の反応

他のヨーロッパ諸国に比べて、スイスはストライキが少ない国だと言われる。まして公務員が争議を構えるなどとは余程のことのはずだが、先月ジュネーブは、警察官のストライキという非常に珍しい事態に見舞われた。2月18日付『ル・マタン』紙の記事からまずは…

有機ワイン、いよいよ市場に定着か

世の中「オーガニック」が流行っているのは確かなのだが、ことワインに関しては、他の農産物や食品と比べて、オーガニックということで評価が与えられる傾向は弱かったように思われる。むしろ生産面、質の面から、有機ワインには限界が多いように受け止めら…