2011-01-01から1年間の記事一覧

パリ滞在記その4

今朝は早くに薄目が開いた程度で、公共ラジオ「フランス・ミュージック」のクラシックを聴きながらうたた寝を続ける。パリ最後の日も例によって7時起床。朝食会場に行くと、昨日までよりぐっと宿泊客が多くなっている感じ。年末休暇でパリ滞在者が増えたのだ…

パリ滞在記その3

また午前5時過ぎに目覚める。再びM6のビデオクリップを見ようとするが、何故か今日はやっていない。仕方がないのでラジオのクラシックFMに切り替えると、再び眠気が襲ってきて、7時のモーニングコールまで寝込んでしまう。 朝食会場から見えるパリ北駅前の路…

パリ滞在記その2

朝、5時20分に目が覚める。まだ時差が効いているようだ。すかさずテレビをつけ、M6のビデオクリップをチェック。以前は空き時間を使って盛大にミュージックビデオを流していたM6も、最近は午前3時から6時ぐらいまで。M6の後はiTELE(キャナル・プリュス系列…

パリ滞在記その1

午後4時頃到着したシャルル・ド・ゴール空港には、低い霧が立ち込めている。なんとなくがらんとした雰囲気(店がほとんどない)の到着ホールを抜け、エールフランスバスでポルト・マイヨへ。霧の風景を眺めながらパリに着いたことを実感。もっとも、市街地に…

ジョニー・アリディ、来年のツアー目指し意気軒昂

先日、当ブログで、スター歌手の高齢化がフランスで顕著になっているという話題を取り上げた(10月22日)が、そこで例に挙がっていた一人がフレンチ・ロックミュージシャンの代表格、ジョニー・アリディ。御年68歳の彼は、2年前に死線を彷徨う体験をしたもの…

ヴァンセンヌ動物園、再開に向け始動

パリを代表する大きな動物園、ヴァンセンヌ動物園(同名の森の中にある)が、施設老朽化のため2008年11月に一時閉園してからはや3年。愛好家には少し寂しい日々が続いているが、最近になり2014年4月の再開園に向けた動きが始まっている。12月7日付『ル・フィ…

サプライズ感情の現代的意味とは

クリスマス恒例のプレゼント交換、もらったギフトを開けてみてびっくり…といったような、ちょっとしたサプライズ。この季節はそんな驚きの気持ちを感じることも少なくないと思うが、一方で万事が予定調和、特に驚くような出来事には最近出会ったことがないと…

新任教師の支援プログラムを模索

どんな仕事でも、とりわけ初職の場合、慣れていく(それは「仕事することに慣れる」ということでもある)のは大変だ。日本でも就職する若年層の定着率が下降傾向にある(理由はさまざまだろうが)というのはよく聞くけれど、昨今のベルギーでは、新規採用さ…

英マークス&スペンサーがパリに再進出

イギリスでトップの実力を誇る高級スーパー、マークス&スペンサー(M&S)。このM&Sがフランスへの多角的進出方針を表明し、その一環として11月24日、シャンゼリゼ通りに旗艦店舗をオープンさせたことは、パリを中心にフランス国内で大きな話題となっている。…

冬用タイヤの販売が不足している

秋らしくない暑さ・温かさがずっと続いているように思っていたら、いつの間にか季節はめぐり、北国では本格的に雪の便りが聞かれるようになった。この時期、北海道・東北や北陸、さらに山間部で活躍するのが冬用タイヤ。履き替えは多少面倒とはいえど、雪道…

テレワークの進展は明るい未来か

通常の会社のようなところの外、主として自宅やそれに類する場所で勤務する労働形態「テレワーク」。日本では「在宅勤務」とも言われ、一時的に多少の脚光は浴びたのかもしれないが、最近では(少なくとも自分の感じでは)実態も議論もそれほど進展している…

1年半ぶり新政権、その組閣をどう見る

御存知のとおり、暫定政府という形での政治空白が1年半も続いたベルギーで、ようやく新政権が誕生。30数年来のフランス語圏出身の首相、社会党に属するエリオ・ディ−ルポ氏の下、連立政権を構成する6党間で12月4日(日曜日)夕方から翌日午後にかけ、実に19…

一線を超える?警察業務の民営化

日常的な防犯から大規模犯罪まで、警察が立ち向かうべき対象は数多い。細かな法律違反行為にまで人々の厳しい目が向けられる昨今、また財政危機、予算削減の流れにも直面して、組織としての警察をめぐる環境には厳しいものがある。そしてフランスでは、いよ…

「今だからこそ」電気自動車推進の主張

地球温暖化問題に係る二酸化炭素排出削減目標を達成する手段として、また化石燃料への依存状態を少しでも改善する方法として、近年導入が注目され始めてきていた電気自動車。ハイブリッドカーまで同類とみなせばその流れは今も変わっていないと言えるかもし…

高炉閉鎖がワロン地域経済に与える影響は深く

金融危機の深化が実体経済にも深刻なダメージを与え始めているヨーロッパ。11月21日付の『日本経済新聞』は、「欧州企業が債務危機の影響に備え、拡大戦略の見直しや不採算事業からの撤退を加速している」として、いくつかの大手企業の事例を示しているが、…

毎年実施中、たばこ小刻み値上げの効果は

日本では今般、復興増税にたばこ税は盛り込まないということで決着を見たようだが、増税の話が持ち上がるたび、たばこが取り沙汰される状況に変化はない。フランスも似たような事情というべきか、こちらは実際にたばこの値上げがこのところ頻繁に生じていて…

地域に根ざすパン職人の熱意と勤勉

フランスやその近傍の国では、やはり主食であるパンがおいしければ嬉しいし、楽しい食事になるという印象が強い。ユースホステルの近所のパン屋で買ったバゲットがとてつもなく美味で、あっと言う間に1本食べ尽くしてしまったというのも懐かしい思い出。そし…

「セザンヌとパリ」がテーマの展覧会

印象派、もしくはポスト印象派を代表する画家の一人として知られるポール・セザンヌ。彼の画業は、後半生に繰り返し描いたサント−ヴィクトワール山に代表されるように、生まれ故郷でもある南フランスを地盤になされたというイメージが強いが、実は40歳ぐらい…

一般医の「燃え尽き症候群」が深刻

日本で医者は伝統的に、高給取りかつ生活にも余裕があるというイメージを定着させてきたが、最近ではそういうイメージもだいぶ様変わり。地域、専門分野、勤務形態の違い等で事情はさまざまなれど、たとえ給料が多少高くとも非常に過酷な仕事を日々強いられ…

民放テレビの新番組はお笑いニュース批評

民間テレビ局カナル・プリュスでウィークデーの午後7時55分から放送されている「レ・ギニョル・ドゥ・ランフォ」は、パペット人形が時事問題を自由自在に斬る風刺番組としてすっかりお馴染み。おそらくそれにあやかろう(または対抗しよう)というのだろう、…

あの人はいま−前外相の場合

チュニジアから始まった「アラブの春」は、ついにリビアのカダフィ大佐死亡、同政権の終焉にまで行き着いたわけだが、フランス政界でこの潮流のあおりを食って(?!)辞任に追い込まれたのがミシェル・アリオ−マリ前外相。サルコジ政権の対アラブ政策にドタ…

ゲンズブールの末の息子が音楽で本格始動

フレンチ・ポップス界の奇才、セルジュ・ゲンズブールの子供と言えば、ジェーン・バーキンとの間に生まれたシャルロットが圧倒的に有名。しかしもう一人、歌手そして作曲家として活躍中、というか、最近になってようやく活躍を始めた息子(シャルロットとは…

新課税案で問題となる「富裕とは何か」

ユーロを巡る危機的な状況が、いわゆる南欧諸国に限らずフランスにも(国債危機といった形で)直接及びかねないことは御存知の通り。そこでサルコジ政権としては、そうした危機を波及させないため、緊縮政策を矢継ぎ早に打ち出しているわけだが、その一環と…

FIFA、UEFAに課税すべきかで論議勃発

国際サッカー連盟(FIFA)、そして欧州サッカー連盟(UEFA)と言えば、ワールドカップや欧州選手権といった、世界で最も盛り上がるといってもよいスポーツイベントを主催し、もって世界のサッカースポーツ振興に貢献している。ただ一方で、巨大興行主として…

アコーホテルズがブランド再編へ

ホテルの話題がなんとなく連続しているが、今回は巨大ホテルグループがテーマ。「ソフィテル」「ノボテル」などのホテルブランドで知られる仏「アコーホテルズ」は、日本では(何店か進出しているものの)知名度が高いとは言い難いけれど、ヨーロッパ中心で…

債務危機でも銀行資本増強への眼差しは冷たく

御承知のように、欧州債務危機に対するEU等の包括戦略の策定は、この数日の間に一つの(何度目かの)山場を迎えた。今後、10月26日のユーロ圏首脳会議において一連の方策を最終合意し、11月上旬に開かれるG20首脳会議でこれを表明することが予定されている。…

ミシュラン3つ星を誇る唯一の女性シェフとは

その昔、毎週「美味しいお料理とお酒があればこの世は天国」をキャッチフレーズにしていたテレビ番組があったが(古い)、グルメ・グルマンの国フランスではこうした境地がまさに隅々まで行き渡っているような気がする。フランスへの関心を持ち続けている当…

なぜビッグスター世代交代が進まないのか

ポピュラー音楽が、その種類においてもまた「消費」される様態においても多様化の一途を辿っているのは世界的な趨勢。フランスにおいてもヒップホップやワールドミュージックなどの流れに押されて、従来型のシャンソンやフレンチポップスなどは70年代までの…

自国産ワインを在外公館で積極提供へ

ワインの主要生産国としてスイスを挙げる向きは、それほど多くはないかもしれない。しかし、気候温暖化も手伝ってか、近年この国で赤・白とも優れたワインが生産され、流通していることは事実。そうなると次には、国際的にスイスワインをどのように認知して…

新規参入続きパリ高級ホテル戦争勃発か

東京が高級ホテル激戦区と呼ばれ、特に外資系の著名ホテルが続々進出して既存施設との争いを繰り広げるようになったのはいつ頃からだったか。現在のパリも、どうやらこれとかなり似たような環境にあるようだ。9月1日付『ル・パリジャン』紙パリ市内版は、昨…