2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

公共テレビ局重役が語るジャーナリズムの在り方とは

メディア環境が激変する中で、ジャーナリズムがその存在意義を問われている。ウェブ上におびただしい量の情報が飛び交い、個人が手軽に情報発信することも可能になった現代。新聞やテレビといった既存のメディアに人々が情報を依拠する割合が低下していると…

集住目指す国土計画の現実化はなるか

国土計画は国造りのグランド・デザインであり、ある意味で「国のかたち」をフィジカルに表していくための強力な手段とも言える。そしてもちろん、住みよい環境、経済的な豊かさを追求する上でも、国土計画が方向を左右する要素は少なくない。経済も社会も激…

街に居残るパリっ子たちが過ごした夏

かつてエリック・ロメール監督の映画を続けて見ていた頃、「獅子座」とか「緑の光線」といった作品を通じ、「パリっ子にとって、夏休みにパリに居続けることは、かなりわびしい」というイメージを植え付けられてしまった想い出がある。確かに、学校の夏季休…

関係業界が力入れる朝食市場の拡大

その昔、リンガフォンのフランス語版を勉強していた時(結局挫折したのだが)、「フランスの朝ごはんはクロワッサンとカフェオレだけで、味気ないことこの上ない」といったフレーズがあったように記憶している。そして御存知の通り、大方のフランス人の朝食…

気候がかくも深刻な影響を与える農牧業の深層

「春先の寒さが原因で何々が不作」、「夏場に雨が降らず何々の収穫に打撃」といったフレーズを、これまで何度となくこのブログの中で書いてきた。確かに農牧業にとって、天候の良し悪しは作柄に決定的な影響を与えるものであり、しかも近年は「異常気象が常…

無許可露店、一斉摘発を敢行も効果は不明

エッフェル塔周辺で営業許可を得ていない露店が不審な物売りを行っている件については、つい最近取り上げたばかり(当ブログ8月18日付参照)。その時の新聞記事では、ちらしやポスターによる観光客への(そうした物売りから土産など買わないようにという)啓…

手作り風非宗教結婚式が盛んに

ヨーロッパのキリスト教国での結婚式は2段階、公共的に結婚の事実を確認するもの(市長の前で宣誓等を行う)と、教会で執り行われるものに分かれているというのはほぼ周知のことだろう。しかし、特に若者の間で教会離れが進んでいる昨今、このような結婚式の…

バルザックの家の将来に暗雲か

パリ16区、パッシー駅からほど近いレイヌアール通りにある「バルザックの家」は、文豪オノレ・ドゥ・バルザックが1840年から7年間住んだ場所を記念館として整備した施設。パリ市が管理運営し、文学愛好家や観光客が年間5万人以上も訪れるスポットで、最近は…

「ミス・スイス農民」、1年間の活躍

ふるさと振興、観光宣伝のためのヒロインとして「ミス○○」的なものが日本の各地で選ばれ、活動している。地域の特産品を持ち、全国をPRして回ったりしている彼女たちへの地元の期待には大きなものがあるのだろう。今回はこれと似たような話題。8月11日付のス…

民放人気NO.1ラジオ局が開局20周年を祝う

ベルギーの民間放送ラジオBEL-RTLについては最近当ブログ(7月21日付)で取り上げたばかりだが、同局は今年の9月でちょうど20周年を迎えるのだという。フランスやベルギーのラジオ界は、長いこと続いていた公共放送の半独占状態が、80年代から90年代にかけて…

格安航空会社サイトでの不透明な運賃表示

ヨーロッパの代表的な格安航空会社イージージェットが、スイス関係便等で大規模な運航混乱を招き、社会的に批判された件は当ブログでも紹介している(2010年10月2日付)が、またもや同社が槍玉に上がっている記事を発見。8月11日付の『ル・マタン』紙は、こ…

ますます登用されるファン−ロンパウ大統領の「秘訣」

8月16日、フランスのサルコジ大統領とドイツのメルケル首相が会談、加盟国の財政安定化等を目的として「ユーロ経済政府」を設立し、その議長として欧州理事会議長(EU大統領)であるヘルマン・ファン−ロンパウ氏を想定するとの方針を提案したことは、世界的…

夏休み宿題帳は役に立つのか

児童生徒の皆さんは夏休みの宿題を無事終え、新学期を迎えたのであろうか?いずれにしても、ドリルやら自由研究やら、日本の小中高校生にとって、夏休みと宿題は多くの場合切っても切れない関係にある。他方ヨーロッパでは、夏休みが年度の替わり目に当たっ…

企業統治の在り方論じるブログを紹介

コーポレート・ガバナンス(企業統治)というと、近年のグローバリゼーションの流れ、また数々の不祥事等の経緯を受けて、経営の分野でも特に話題が多い領域。国際標準化がテーマになることも少なくなく、EUでは各国ごとに異なっている企業統治のシステムの…