図書

『ブランド王国スイスの秘密』

磯山友幸『ブランド王国スイスの秘密』(日経BP社、2006)読了。著者の磯山氏は日本経済新聞記者で、本書は2002年から2年間、チューリッヒ支局に勤務した際の取材等に基づいて執筆されている。一読、問題意識が非常に明確であり、それに基づいてスイスという…

『パリのファッション・ビジネス』

井上隆一郎『パリのファッション・ビジネス』(筑摩書房、1988、版元品切)読了。井上隆一郎氏は日本貿易振興会(ジェトロ)に勤務して主に調査畑を担当、その後桜美林大学教授を歴任している。本書は井上氏がジェトロのパリ駐在員だった1971年から75年にか…

『パリでお昼ごはん』

稲葉由紀子『パリでお昼ごはん』(TBSブリタニカ、1997)読了。『フィガロ・ジャポン』誌に連載された記事をまとめたもので、1987年から家族とパリ郊外に在住する著者による体験記的ガイド本。「お昼ごはん」というのが通常のパリ・グルメ本と違う趣を漂わせ…

『シャンソン 街角の賛歌』

植木浩『シャンソン 街角の賛歌』(講談社、1984)読了。著者は1931年生まれ、NHKの音楽番組ディレクターから文部事務官に転身した経歴を持つ。その後文化庁長官(1988〜1990年)、東京国立近代美術館長などを経て、現在は箱根のポーラ美術館館長を務めてい…

『図書館であそぼう』

あくまでも印象なのだが、バブルがはじけ経済の停滞感が広がった1990年代以降、図書館の利用者は目に見えて増え、また図書館それ自体もそれまでと比べ、俄然世間の注目を集めるようになったように感じられる。そしてこれと並行して、図書館について書かれた…

『パリ医学散歩』

岩田誠『パリ医学散歩』(岩波書店、1991)読了。神経内科医として日本の先端を行く(本書刊行当時は東京大学医学部助教授、その後東京女子医科大学医学部長等を歴任)岩田氏が、1500年ほどにも及ぶフランス医学発展の歴史を、留学先であるパリの街並みのな…

『ワインの王様−バーガンディ・ワインのすべて』

ハリー・W・ヨクスオール(山本博訳)『ワインの王様−バーガンディ・ワインのすべて』(早川書房、1983)読了。イギリス人ジャーナリストが300ページ以上にわたってブルゴーニュワインを語り尽くす本格的な本だが、軽妙な筆致、訳さばきも上手くて楽しく読…