2013-01-01から1年間の記事一覧

人々にとって「富裕」とは何か?

前のブログで、フランスの現政権では富裕層に対する増税などが企図されている、と書いたが、そもそも富裕という概念は相対的なものだ。人によって、あるいは政策判断によって、「お金持ちである」「豊かである」とされる範囲はどうにでも変わってくるのでは…

人材の国外流出はやはり問題

昔と比べて、よりよい生活条件を求め人々が大規模に移動するようになった現代国際社会。その代表例は移民だろうが、一方で世界を飛び回るビジネスマンや企業家たちのなかでも、生活の本拠地ひいては国籍までも他国に移してしまおうという動きは少なくない。2…

ユンケル・ユーロ圏財務相会合議長の「長かった8年間」

単一通貨ユーロの制度運営を協議するユーロ圏財務相会合(17か国で構成)の議長を長年務めてきたジャン−クロード・ユンケル氏が、1月21日付でその職を退いた。ルクセンブルクの首相兼財務相であり、ただでさえ多忙な日々の彼にとって議長在任期間、とりわけ…

多難さ浮き彫りの欧州文化首都マルセイユ

1985年から始まった「欧州文化首都」プロジェクトでは、毎年欧州圏内の2都市が選定され、1年をとおしてイベントが重点的に実施されることになっている。今年、スロヴァキアのコシツェと共に選ばれているのがマルセイユ。周辺のプロヴァンス地域も巻き込む形…

企業倒産が増加中、その深層を探る

経営内容自体が明らかに時代にそぐわなくなった企業が倒産、または何らかの処理策を経て消滅していくことは避けられないところがあるが、それでも会社がつぶれない方がよいことは確か。だからこそ「延命策」と言われても、業容不振な中小企業の経営をなんと…

禁止措置もあり?年越し花火

さていよいよ年も明けたが、ヨーロッパでは、年末年始に花火を上げるのがおおむねどこでも恒例行事になっている。大規模なイベントとして開催されることもあるけれど、個人が自宅の庭や近所の公園などで花火をして(小型の打ち上げ花火に次々と点火したり、…