ジョニー・アリディ、メガネCMに終止符?

日本のテレビCMなどと比べると、フランスではいわゆるタレント・芸能人が出演しているケースは非常に少ないように思うのだが、もちろんイメージを大切にするファッション関係や化粧品などでは、歌手や俳優の出番もそれなりに増えてくる。そして、おしゃれア…

現代美術に親しむ子どもたち

コンテンポラリーアートの作品を買い付けるセレブたちについて、このあいだ当ブログ(7月1日付)で紹介したばかりだが、今日も現代美術の話題を取り上げてみよう。大人が見るとなにかと考え過ぎ、かえってわかりにくくなるこの種の作品でも、子どもは余計な…

夏を彩るジュネーブ湖岸の花火大会

今年はこれまでのところ、ライブでは花火を見ていない。あの迫力はテレビで伝達不可能とは分かっているけれど、さしあたり足が向かないのだ。ただそれでも、花火大会のニュースを聞くと何かしら好奇心を動かされることは確か。8月9日付のスイス『トリビュー…

銀行破綻の深刻な影響受ける医療機関

フランスで自治体向け融資等を集中的に手掛ける他、ベルギー、ルクセンブルク、トルコでもリテール銀行として営業してきたデクシアの行き詰まり(昨年10月)については、日本の新聞でも事実関係がある程度取り上げられた。7月31日付の『ラ・クロワ』紙は、フ…

学生の夏休みバイト戦線に異状あり

大学の長い夏休みに学生がアルバイトをするのは日本に限ったことではなく、ベルギーなどでも職業体験と小遣い稼ぎを兼ねてこの時期に働く学生は多い(勉強一途でバイトなんかしない、などということはない)。ただ今年については、肝心の働き口がいつもより…

大学の夏季休暇期間活用法あれこれ

フランスでも大学の夏休みは長い。8、9月まるごと休みといった日本の現状については、「教授も学生ももっと登校してせいぜい研究・勉強すべきだ」といった声も出てきそうな当世ではあるけれど、一方で長期休暇でないと取り組めない課題(地域実習とか、長編…

地域開発を担う第3セクター企業が経営行き詰まり

産業構造の変化等に対応しつつ、バランスの取れた国土の発展を期するため、地域整備計画の策定や各種プロジェクトの立ち上げがなされることはどの国でも多い。しかし、経済発展の方向性を誘導しようというかなり無理のある内容のせいで、それらのプロジェク…

市民スポーツは充実、しかし課題も

世の中オリンピックでいずこも湧き返っている感があるが、オリンピックの直後にスポーツを始める人が一時的に増加するという話をどこかで聞いたことがある。そういう意味では祭典も馬鹿にはできないわけで、ムードに乗せられ運動に関心を向けるという流れが…

夏に飲むロゼワインの魅力

いろいろ言っても、やはり夏はワインが飲みづらい。日本ではワインクーラーを使わなければ、赤ワインにとっての適温は上手に確保できないのではないか。その点ヨーロッパなら、地下室にでも入れておけば比較的容易に適温が保てるという利点はあるが、それで…

アマチュア1日シェフが腕をふるうレストラン

食通の街、グルメ・グルマンの街として、例えば東京などはパリに決してひけをとらないと感じる(特に料理のジャンルの多様性が売り)が、今回見つけた話題はいかにもパリらしく、しかもこの大都市が食に対して常に注いでいる情熱を改めて見せつけられた思い…

企業メセナでヴェルサイユ宮殿の噴水を修復

17世紀以来、バロック様式の豪華な宮殿と、広大で均整のとれた800ヘクタールもの庭園で、他の追随を許さない存在であり続けているヴェルサイユ。そして意外というか当然というべきか、その維持管理に必要とされる膨大な費用の相当部分は、篤志家や大企業によ…

4つの炭鉱群を世界遺産に登録

世界遺産への登録は、その対象を有する地域に誇りの意識を持たせるばかりでなく、最近では観光面での効果も明らかになっている(観光客の増加が遺産の劣化をもたらすという皮肉な現象もあるが)だけに、どの国や地域でも推薦活動には力が入っている。そんな…

ラ・ヴィレットに建設の商業複合施設は成功するか

パリ19区のラ・ヴィレットと言えば、広大な公園の中に科学産業博物館、音楽博物館、オムニマックスのドームシアター(ジェオード)、ポピュラー音楽向けのコンサート施設(ゼニット)などを備えた、市内を代表する再開発地域の一つ。既に大方の知名度も高く…

スウォッチ社の世代交代、経営への影響いかん

低価格品から高級品まで、多彩な時計のブランドを手中に収め、同業界の企業グループの世界売上げランキングでトップの座を確保しているスイスのスウォッチ・グループについては、すでに5月12日の当ブログでも若干取り上げた。このグループが世界の時計産業に…

建築士の手になる住宅を一般公開

自分の家を持ちたいと思った時に、建築士に依頼するという人は日本でもさほど多くないのではないかと思う。プロフェッショナルな知識と技術を活かしてもらえる分、経費も高くついてしまうのではという心配がつきまといがちだ。こうした懸念はフランスの場合…

ワイン投資ファンドは堅実か、それとも邪道か

愛飲家と名乗るほどではないにしても、時にはワインを味わい、その美味しさに感動することもある身としては、そこそこの値段で適度に楽しめるワインと付き合っていければ充分というのが正直な気持ちではある。ただ世の中にはそれだけで満足できない人たちが…

コニャックの販売堅調、明日への展望は

レミー・マルタンと言えば、おそらくヘネシーを超えて、コニャック(フランスのコニャック地方で作られるブランデー)の代表格と言える銘柄。一方コアントローはオレンジの香りのするリキュール(ホワイトキュラソーの一種)だが、こちらの知名度は若干低い…

テレビCM効果に広告主が疑念表明

ヨーロッパの多くの国で日本との違いを感じる点の一つは、公共放送であるはずのテレビのチャンネルでもコマーシャルが流れること。このことの適否や是非についてたまに議論が再燃することもあるが(最近のフランスなど)、基本的には民間放送と公共放送とを…

新政権、コールセンター国外流出に待った?

コールセンターの外国流出(オフショアリング)に起因するフランスの雇用減少問題については、1年半ほど前に当ブログでも取り上げた(2010年11月20日付)が、やはりそれ以後も問題は解決しないどころか、より深刻化しているようだ。歴代の担当大臣もこの事態…

バーゼルアート見本市に集うセレブたち

現代美術というのは当方正直なところよく分からなくて、ポンピドゥー・センターに行っても観覧時間がルーヴルやオルセーにはるか及ばないというところがある。それでも現代に胎動する芸術として貴重かつ重要であるのは確かだし、結果としてそれに高い値がつ…

パリ市内の住居購入は超困難事に

パリをはじめとするフランスの大都市の不動産価格は、このところ何年も高騰傾向を続けており、結果として例えばパリ市内で普通の人々が持ち家(自己所有のアパルトマン)を手に入れることは、もはや高嶺の花といった状態にあると言われる。それでは直近の情…

ブリュッセルのタクシー、ようやくカード決済本格導入へ

クレジットカードの利用に関し、日本のタクシーは(個人タクシーも含め)最近だいぶ整備されてきた印象があったため、はるかにカード使用普及度が高いはずの(と思っていた)ブリュッセルで、これまでタクシーでの支払いにほとんどカードが使えず、現金払い…

企業に訊くコーヒー販売の新トレンド

インスタントからドリップ式、そしてまた自家焙煎豆専門店の隆盛と、日本人が家庭で飲むコーヒーも、この数十年の間に変化し、多様化してきた。もちろん「朝はカフェオレとクロワッサンから」がある種の伝統として定着していて、実際1人1日平均2.2杯のコーヒ…

流行のパステルカラーをビジネスで活かすには?

夏場にクールビズが推奨され、「どぶねずみ色」と揶揄されてきた日本紳士のビジネス服の世界も変革を迫られる状況になってきた。一方、ファッション先進地域として男性のお洒落度も高いとみられるヨーロッパ、とりわけフランス。なんと今年はパステルカラー…

拡大傾向ながらも道半ばの自然派食品

自然派食品をめぐるフランスの動きについては、当ブログでこれまでに何回か話題を扱ってきているので、今日は簡単な紹介のみに留めておこう。6月6日付のフリーペーパー『メトロ』紙は、引き続き増勢にあるとみられている自然派食品について、具体的な数字を…

国際競争力、好成績の秘訣と陥穽

毎年5月末から6月にかけて、経済界を中心にちょっとした話題になるのが「世界競争力ランキング」。ローザンヌにあるビジネススクール、国際経営開発研究所(IMD)が発表するこのデータ、日本は今年27位(前年比2ランクアップ)だったそうだが、今回注目され…

旅行会社のリストラにみる時代の変化

消費者向けサービスを提供するどの業界でも、ニーズを敏感に捉えそれを先んずるか、せめて出遅れないようにしなければ、大企業であっても業容の停滞は必至。日本の旅行業界を例に取れば、HISなどが順調にシェアを伸ばしている(とみられる)一方、そのあおり…

公文書館の大規模移転作業がスタート

日本では2009年に公文書管理法が成立して以来(2011年施行)、公文書の保存と利用に関する意識が多少高まっている様子も窺えるが、すでに聞こえて来ているのが年々増え続ける文書を収蔵するスペース確保の問題。この点は公文書先進国?であるフランスも同様…

音楽の授業がないなんて

当欄ではつい先日、ブリュッセル・ジャズ・オーケストラやベルギー国立管弦楽団の話題を取り上げたばかりだが(それぞれ5月2日付、5月9日付ブログ)、ベルギーの各種音楽文化が充実している背景には、当然幼少期からの教育がしっかりしているということがあ…

パリ13区、学生街の整備目指し着々?

パリ市内も、セーヌ河沿いを歩いてオステルリッツ駅を過ぎると、もう出外れた雰囲気を醸し出していた時期が長かったはずだが、それも過去のこととなりつつあるのか。フランス国立図書館(BNF)の南側に大学が進出し、この地帯を拠点とする学生の数は確実に増…